
鯉のぼりとは、中国の正史、二十四史の一つである後漢書による故事で、黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を多くの魚が登ろうと試みたが鯉のみが登り切り、竜になることができたことにちなんで鯉の滝登りが立身出世の象徴となりました。本来は、真鯉(黒い鯉)のみで、明治時代から真鯉(まごい)と緋鯉(ひごい)の対で揚げるようになり、昭和時代からは、家族を表すものとして子鯉(青い鯉)を添えたものが主流となりました。ただし、過渡的に黒と青だけという組み合わせも見られました。最近では、緑やオレンジといった、より華やかな色の子鯉も普及してきて、場所によっては女の子も含め家族全員の分の鯉を上げる家もあります。暖色の子鯉の増加はそういった需要に応えてのことのようです。さおの先に回転球やかご玉、その下に矢車を付け、五色もしくは鯉などを描いた吹流しを一番上に、以下真鯉、緋鯉などを大きさの順に並べて揚げるのが一般的となっています。